風雷社中のガイドヘルパーインタビュー第3弾


今回は風雷社中きってのフィジカルモンスター、齋藤淳さんにインタビューしました。

▶普段はなにをしているのですか?

齋藤:風雷でガイドヘルパーをして、他に精神障害者のグループホームで世話人及び生活支援員をしています。あとはジムで筋トレしてます。

庭野:みっちり詰まっていますね、、、現在ガイドヘルパー歴は何年目でしょうか?

齋藤:もう4年目となりました。入職当時は別の仕事と平行でやっていましたが、グループホームとのダブルワークで完全に福祉関連の仕事となりました。

▶映画通

庭野:映画好きと聞いていましたね、どんなジャンルが好きなのですか?

齋藤:ホラーです。いろんな作品を観すぎて、よほど怖いものでないと怖いと感じなくなってきました。

庭野:ホラー映画耐性なんてあるんですね。その中でも「これは怖かった!」という作品を教えてもらえますか?

齋藤:怖さで言うなら「FALL」という作品ですね。根源的恐怖というか・・・言葉で説明するより一度予告を観てもらった方が伝わると思います。

庭野 :齋藤さんがそのように言うのなら恐ろしいのですが観てみます・・・以前「グリーンインフェルノ」もオススメしてくれましたよね。

齋藤:グロ映画ですね。人に激しくオススメするような映画ではないのですが、あれもヤバいです。

庭野:その他ジャンル観たりしますか?

齋藤: 他にも韓国のラブコメ「猟奇的な彼女」は個人的に殿堂入りですね。映画館で4回観て、ロケ地巡礼で実際韓国にも行きました。この監督は他にも「僕の彼女を紹介します」や「ラブストーリー」も制作していて、そこら辺の超大作より全然面白いです。

▶筋トレ通

庭野:勝手なイメージですみません。齋藤さんと言えば「筋肉」って印象なんですが。

齋藤 :元々体重が60kgしかなくて、今は70kg以上まで増やしましたが、まだガリガリなので80kg前後までは増量します。筋肉を大きくすることで体つきが変わり、犯罪のターゲットになりにくくなる事も目的の一つです。

庭野:利用者さんが安全に外出できる守護神みたいですね。見習いたい・・・

齋藤:シンプルに筋肉ほど分かりやすく表面上の強さが可視化したものはないと思います。

▶海外旅行とバックパッカー

庭野:というか、バックパッカーをやっていたんですね。

齋藤:14カ国1人旅しました。現地の人と友達にもなり、国籍や障害の有無、多様性をそこで身につけることができました。自分に無い価値観を理解することもとても勉強になっています。

庭野:なるほど、その時点でヘルパーはピッタリですね。行っていた国はどこですか?

齋藤:オーストラリア、タイ、カンボジア、台湾、ベトナム、ラオス、タイ(2回目)、インドネシア、フィリピン、韓国、ミャンマー、マレーシア、シンガポール、タイ(3回目)という感じです。その他沖縄にもよく1人で行ってました。

庭野:すごー!一番長くてどのくらいですか?

齋藤:仕事もあるので3泊4日くらいです。バックパッカーって長期旅しているヒッピーみたいなイメージがありますが、今は種類がいっぱいあって滞在時間の長さは関係ありません。本質は、最初から最後まで自力で旅をすることにあります。

バンコクのチャオプラヤー川にて

▶なぜガイドヘルパーを始めたか?

庭野:齋藤さんは風雷社中に入ったキッカケはなんでしたっけ?

齋藤:柔道の練習中に膝の前十字靭帯を断裂してしまい、術後に足に負担がかからない仕事を探していたところ、たまたま風雷の求人を見つけて、そもそも「ガイドヘルパーってなんだろう?」と思い調べてみつつ、エントリーしたのがキッカケです。

庭野:なんだかんだ結果的に足使う仕事でしたね。

齋藤 : 初めはヘルパー2名付の利用者さん対応が多かったので、サポートに回る形で対応することができました。

庭野:実際やってみてどうでしたか?

齋藤:普通の仕事って行きたくないなー、やだなー、と憂鬱になることなることあるじゃないですか。それが全くないです。

庭野:ちょっと稲川淳二っぽいですね 笑 やだなー、こわいなー

齋藤:またホラー話ですか 笑 1対1で利用者さんと過ごせるので変に気をつかわないし、無理して喋らなければならない、などが無いので気は楽ですね。ただ、慣れてきたといってもご家族から依頼を受けているため、責任をしっかり感じつつ支援しています。

▶支援について~仕事の内容

庭野:現在担当してる仕事の内容を教えてもらえますか?

齋藤:平日は朝と夕方の送迎支援です。小学生から高齢の方まで幅広く対応しています。土日は、お買い物・食事・映画・博物館・プールなど余暇支援という感じです。

齋藤:最近、利用者さんもホラーが好きになって、一緒に観に行くことがあります。お化け屋敷(後楽園、花やしき)にも行きました。真っ暗で出口が分からなくて探してたら「早く進んで下さい」とアナウンスで言われました笑 利用者さんが出口を教えてくれて助かりました。

庭野:映画好きとしてぴったりですね。映画関係の仕事をやっていたとも以前聞きました。

齋藤:昔、地元新潟で映写技師をしていました。上映やフィルムを切ったり繋いだりの編集作業が主な内容です。今はフィルムではなくデジタル化されたデータをスクリーンに投影してるようですね。

庭野:色々ネタがありすぎて記事まとめるのが大変になりそうです・・・

齋藤:(ガイドヘルパーは)地元新潟では全然認知されていなくて、、説明もうまくできないし、こういうインタビューで形になるのは良い機会です。NGなしでオールオッケーです。

庭野:分かりました、ジャンジャン書いちゃいます!

▶支援について~気をつけていること

庭野:普段の利用者さんとのやり取りなど、気をつけていること教えてもらえますか?

齋藤:声掛けと見守りをメインとして、本人のできることはやってもらい、本人にとって難しいことはサポートする。中村代表からの受け入れではありますが、本人の行動を奪わないように気をつけて対応しています。

庭野:中村さんも最近「アシスト」という言葉を使っていますね。

齋藤:確か風雷トーク?(風雷社中のYOUTUBE番組)でお話されていたと思います。毎回非常に面白い内容でみなさんがしっかり伝えてくれるのは素晴らしいと思います。

庭野:うちのヘルパーさん、何気に「観てます」という方が多くてありがたいです!

齋藤:あと、利用者さんに話しかける時は、言葉での伝達としてなるべく短めに伝えています。例えば横断歩道を渡る時は「渡るよー」など本人が分かりやすいように端的な言葉で伝えています。

庭野:長いフレーズで話しかけても、どこに焦点当てて良いか分からなかったりしますね。

齋藤:知的障害の方で自分で主張することができない人もいて、時に一方的な押し付けで、一方通行になってしまうことがあります。我慢していたことが後で爆発することもあり、それを読み取る力も結構重要だと思っています。

庭野:自分もそれをよく思います。察知する能力は必要とともに鍛えられてきますね。ジェスチャーの中に何通りもある方も現在担当していて「そこに物を置かないでくれ!」という指差しだったことがありました。

齋藤:何気ない事でも、本人にとってはとっても重要なことだったりするんですよね。

▶支援について~こんなことがあった

庭野:良かったなー、と思うエピソードはなにかありますか?

齋藤:支援で自分がたまたま見たかった映画を観に行く時は良いですね。

庭野:正直で良いと思います!

齋藤:それと一緒に食事に行くのも楽しみの一つです。支援がなければ毎週のように外食することってないので、良い機会をいただいてます。

庭野:外出支援の妙味ですね。ラーメン、唐揚げ、高カロリーは正義です。こういったヘルパーと一緒の外出で好きな物が食べられるってのは良いことだと思います。

庭野:逆にちょっと大変だったなーということはありますか?

齋藤:急に走り出して声掛けにも反応しなかったり、横断歩道で動かなくなったり、道路で周りを見ずに飛び出そうとする利用者さんもいて、そこら辺は注意深く支援させていただいています。

▶これからの目標など

庭野:毎回仰々しい質問であるのですが、これからの目標を教えてもらえますか?

齋藤: 今を継続することですね。今くらいの仕事ペースがちょうど良く、支援自体が生活のリズムにもなっています。

庭野:身体に染み付いてしまいますよね。面白い話を色々聞けて良かったです。今後ともよろしくお願いします!!

ラオスにて象の頭上から記念撮影

聞き手  庭野拓人

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